ITCA2022で新しい初期値推定の手法に関する研究発表を行いました

11月8日に東京工科大学(オンライン)で行われた The 14th Japan-China International Workshop on Information Technology and Control Applications (ITCA2022) において,大久保が”The New Initial Value Estimation Method for Curved Characteristic Line” と題して口頭発表を行いました.

本発表では,特性曲線法を利用した新しい初期値推定方法についての研究発表を行いました.天気予報等では,疎に配置された観測点で計測された値を用いて計算を行うわけですが,その計算のためには観測点が無い位置のデータを補間等をして求める必要があります.本研究では,物理を考えていないただの数学的な補間ではなく,特性曲線を考慮して観測点が無い位置の物理量を推定する新しい方法を開発しました.先行研究では直線的な特性線に沿って浅水波方程式で記述できる系の値を推定しましたが,今回は衝撃波の計算等に用いられるオイラー方程式を対象とし,曲線になっている特性線を考慮した新しい方法を提案しました.

レーザー以外にも実はこんなこともやっていたりするんですよ….と言うか,オリジンはこういう数値計算手法の開発だったはずなのですが,いつの間にかレーザーどっぷりになって来ました.まぁそのような次第で私の自己紹介はいつもブレるわけです…苦笑.

それはさておき,中国の皆さんもお元気そうで良かったです.ITCAは名前の通り,日本と中国の国際的なワークショップで,東京工科大学が幹事校の一角を担っています.こういう友好的な交流はこれからも続けて行きたいですね.

相変わらずオンラインだったので,例によってプレゼンの表紙だけ載せておきましょう.一次元のグラフしかないのをどう格好良くするか悩んだ苦心の作です(そんなことに時間を使わずに研究しろよ,自分…日付が入っていないのに今気づきました…orz).

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