非観測点上の物理量を推定する新しい手法の論文がJACIIIに掲載されました!

2023年7月に発行された Journal of Advanced Computational Intelligence and Intelligent Informatics の Vol.27 No.4 に “New Spatial Value Estimation Method for Curved Characteristic Line” と題した論文が掲載されました!

内容としては,非観測点上の物理量を推定する新しい手法であるaveraging inverse characteristics method (AICM)法の提案です.例えば気象観測では疎に配置された定点で時系列データを観測するわけですが,観測点以外の広大な領域については,観測点の観測値から色々なことを推定しなければなりません.通常であれば,物理よりも統計に基づいて推定を行うのですが,本研究では特性曲線法という手法を用いることによって,支配方程式に基づいて疎な定点における時系列データから観測点以外の物理量を推定する手法を開発しました.以前提案した手法では,特性線が曲線になるような系での推定が上手く行かなかったのですが,特性線の上流点の計算を平均化することにより,上手く推定出来るようになりました.今回はオイラー方程式で表現される1次元の衝撃波管問題を対象としてその有効性を示しました.

大久保がレーザーに触れるようになったきっかけはレーザーアブレーションの数値計算でして,実は元々は数値計算に興味があった,というのを今でも趣味で続けているような研究です.

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