本研究室で開発している,ファイバーレーザーとガルバノミラーを組み合わせた新しい加熱加速試験手法である SLT法 (Selective Laser Thermoregulatoin 法) に関する論文が,Journal of Laser Micro / Nanoengineering (JLMN) という国際論文誌の Vol. 15, No. 3 に掲載されます.(オンラインでは既に見られます)
元々レーザー加工に用いられている技術を応用して,次世代航空機のエンジンの材料として期待されている SiC/SiC CMC の加熱に利用する新しい試みです.まだ提案と基礎実験のみの報告なので,これからが勝負ですが,米国のNASAやAkron大らのチームでは出来ない水蒸気雰囲気下での加熱や,同様に米国のDayton大や空軍らのチームでは出来ない温度補償等,新しい事に挑戦しています.
なお,本研究は本学片柳研究所,JAXAとの共同研究で,第二期 SIP (統合型材料開発システムによるマテリアル革命) によって実施されました. また,一部の計算についてはスズキ財団様より研究助成を頂きました.この場を借りて御礼申し上げます.
レーザー学会誌「レーザー研究」に解説論文が掲載されました! | 東京工科大学 大久保研究室 NEWS+独り言
[…] 『「マルチマテリアル設計のためのレーザー接合・評価技術」特集号』に「セラミックス複合材料のレーザー加熱加速試験と照射条件決定 AI の開発」というタイトルで解説論文を書かせて頂きました.基本的にはこれまでのレーザ加熱試験装置の開発や,そのレーザ照射条件を決定するAIの開発に関する内容をまとめました. […]