中尾根美樹さんが筆頭著者のレーザー加熱のAIに関する論文がJLMNに掲載!!!(2報目)

本研究室で取り組んでいるレーザー加熱のAIに関する論文が,国際的なレーザ加工に関する論文誌である Journal of Laser Micro / Nanoengineering の Vol.17 No.3 にTechnical Communicationとして掲載されます.(現時点では同一号に掲載される論文がまだまとまっておらず,Most Recent Papersの状態ですが)

本論文は,“Artificial Intelligence for Estimating Multiple Irradiation Conditions from Temperature Distribution” と題して,レーザ加熱によって形成される温度分布のデータから,その分布を形成するためのレーザパラメータを推定するAIの開発についてまとめました.前回はパワーだけでしたが,今回はより多くのパラメータをAIが推定することに成功しました.また,元々想定していたレーザパラメータと違うものをAIが推定してしまうにも関わらず,AIが推定した値を使うときちんと元の温度分布が形成されるという,こちらの想像を超えた結果が得られたことが面白い点かと思います.

AIが学習したり検証に用いられたデータが実験ではなく数値計算の結果であったり,また元の照射条件が単純であること等,レビューアの方とも有意義な議論をさせて頂きました.データを学習する枠組みは出来たので,今後は実験データの学習や複雑な条件に拡張していくことにより更にできることが増えると考えています.

なお,本研究は本学片柳研究所JAXAとの共同研究で,NEDO の「官民による若手研究者発掘支援事業」の助成を受けて実施されました. この場を借りて御礼申し上げます.

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